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「踏切観察」静かなブーム 「昭和」の香りのシンボル(産経新聞)

 鉄道の高架化と地下化などによって全国各地で減少している踏切。こうした中、名残を惜しむかのように「踏切観察」が静かなブームになっている。鉄道マニアでなくても親子や恋人同士で参加でき、お目当ての電車に出くわすこともできる。地味で嫌われものだった踏切が「昭和」の香りを漂わすシンボルとして表舞台に立とうとしている。(日出間和貴)

 ≪昔からの「街の番人」≫

 「電車に乗ってしまうと踏切に関心が向かず、車に乗っていると逆に邪魔になる。踏切はかわいそうな『街の番人』。でも、電車を見たいと思ったら昔も今も踏切に行くのが一番」

 ライターの小川裕夫さんは踏切をこよなく愛する通称「フミキリスト」の一人。仕事で地方を訪れるたびに用途や形の違う踏切に魅せられ、カメラのレンズを向けてきた。

 近著『踏切天国』(秀和システム)には、各地のユニークな踏切が紹介されている。東海道新幹線の引き込み線(静岡県浜松市)にある踏切▽全長130メートル、渡り切るのに2分もかかったというJRと西武鉄道の拝島駅(東京都)近くの踏切(すでに廃止)▽「踏切警手」が残る名鉄神宮前駅(名古屋市)そばの踏切…。

 小川さんによると、踏切には土地の歴史が刻まれているという。「懐かしい地名が消えていく中で、踏切の名は往時について語ってくれる。例えば、阪急西宮球場の跡地は商業施設になっているが、踏切名は昔のまま『球場前』。そんな目線で踏切を楽しむと、意外な発見がある」

 ≪投げやりな?名称≫

 一方、地図研究家の今尾恵介さんにとって、鉄道の最初の記憶は幼稚園児のころ。JR東海道線平塚駅(神奈川県)から工場に延びていた引き込み線の踏切だった。「踏切の名称はさまざま。特にJRは基本的に固有名詞を使うので興味深い。東海道線辻堂駅近くには英国人の邸(やしき)にちなんだ『異人館踏切』という哀愁あふれる踏切もある。そうかと思えば、『畑道踏切』『墓場踏切』に代表されるような即物的、投げやりと思える踏切もあり、駅名に比べても多彩でユニーク」

 最近、新曲「踏切」を出したシンガーソングライター、なぎら健壱さんも踏切に特別な感情を抱く。「仕事の合間に商店街を歩くのが好きで、夕刻、空が赤く染まる中を主婦や学生が踏切を急ぎ足で渡る光景に、何とも言えない侘びしさを感じる」という。

 踏切に感情移入する人が多くなった理由について、小川さんは「現役で走っているうちは不人気だった列車でも、廃止が決定されると鉄道ファンが殺到する。消えゆく踏切にも、それに似た思いが見え隠れする」と分析している。

                   ◇

 ■全国でピーク時の半分の3万4000カ所

 国土交通省によると、全国の踏切数(平成20年)は約3万4000カ所。昭和36年のピーク時と比較すると、半減しているという。渋滞の原因とされ、社会問題化した「開かずの踏切」(ピーク時の遮断時間が1時間当たり40分を超す踏切)は東京、大阪を中心に解消されてきたが、欧米に比べて東京の「踏切密度」は依然、高いようだ。踏切には4種類あり、遮断機も警報機もない「第四種踏切」は安全上の問題から各地で姿を消している。都内にはほとんど見かけなくなったが、都電荒川線には3カ所残る。

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